日本画 : Japanese Pigments Paintings 2011


wanitora
はやぶさ そうまでして君は
HAYABUSA - Are You Willing to Go as Far as This 
2011年 絹本着彩 黒箔、錫箔  100×100 cm


いわずと知れた超有名「小惑星探査機 はやぶさ」を擬人化したものです。
私はハヤブサが地球に突入する瞬間を近所でもある相模原JAXAにて迎えたのですが、その時涙と共に絶対にはやぶさを描こうと心に決めました。それがこの作品です。

今回、私がこの絵において最も意識したのは、「耽美」。
満身創痍になりながらも最後まで諦めず奇跡の復活を遂げ、使命を果たし地球に戻ってきた、 そして大気圏で燃え尽きてしまう運命のはやぶさ。。。使命を全うして散りゆく直前の傷だらけのはやぶさを、とにかく私は美しく擬人化し描きたかったのです。

体の傷を描き入れながら「これって耽美だわ〜」ともだえていたのですが、最後まで迷ったのがはやぶさの表情です。はやぶさは小惑星イトカワの粒子が入ったカプセル(足に掴んでるやつです)と共に大気圏に突入してハヤブサ自身は燃え尽きてしまう運命です。 最初、耽美ということもあり、やはり美しくも苦しみに満ちた表情のお顔にしていました。

でも。。。なんか違う。 JAXAで見たはやぶさプロジェクトチームの皆さん、そして一緒に見ていたはやぶさファンの皆さん、子供たち、はやぶさの大気圏突入後の大歓声のあと泣き、そして笑ってらっしゃいました。私も感動で泣きながら、やはり笑いました。その笑顔の連鎖は、私にとって感動と共に忘れられないものになりました。

はやぶさは使命を果たして燃え尽きたけれど、言葉にできない「希望」を私達に託し、与えてくれた。それがその笑顔に象徴されているような気がしたのです。 やっぱり、最後の瞬間ではあるけれども、はやぶさにも笑って欲しかった。 個人的にはこの笑顔、素敵に描けたかな?と思っています。

でも、残念ながら誰も「耽美」だとは思ってもらえませんでした(涙)。


詳しくはさらにクドく。。。ブログに書いておりますので、良かったらご覧下さい 
「はやぶさ帰還1周年@「楽園」




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