日本画 : Japanese Pigments Paintings 2005 - 2003

Beauty of my Dish - 私の男体盛り料理


wanitora
主菜 北京鳳凰男体盛り・熟女の宴図
2005年 雲肌麻紙に岩絵の具 銀箔/ 53.0 ×53.0 cm /2005


中国の西方、沃民国ではたくさんの鳳凰卵があり、これを食すると滋味深く、不老不死となるそうです。
そこで鳳凰卵を人工的に孵化させ食材用に飼育、「填鳳凰」(中国語の「填」は「詰め込む」事で、 鳳凰に太っておいしくなるように強制的に飼料を与え、飼育するという意味があります。その為、普通の鳳凰とは区別します) を作り出しました。それを「北京ダック」風に調理したのが、この一皿です。

「北京ダック」の香ばしくパリっとした皮の食感、ジューシーな肉、甘辛い味は中国の貴婦人方に好まれ、よく食されたそうです。
この料理で「不老不死」とまではいかなくとも、「若返り」の効果ぐらいはあるのではないかと、今宵たくさんの熟女の貴婦人方が集まりました。

今回の料理では、「男体皿」による料理そのものへの効果はさほどではないものの、熟女の方々に「若返り、美しくなった自分…」に見合う若い美男子を皿に起用し、 視覚的な効果により料理の味と薬効を高めようとしたのは言うまでもありません。




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