ステンドグラス : Stained Glass
雪責め(伊藤晴雨 模写)
1998年 ステンドグラス 19.0 ×25.8cm
ゴシック期のステンドグラスでは、キリストが捕らえられ縛られているモチーフが頻繁に登場…ということで、「梅と目白」と一緒に、実験的に作ってみた作品。
これがきっかけで、「およう」の襖絵を描くことになるとは、このときはまだ知らず。。。
伊藤晴雨は、伊豆下田の「了仙寺」というお寺の宝物館で見て知り、「なんじゃこの絵は!」と、大ファンになりました。
ちなみに了仙寺に行ったのはたまたまの伊豆旅行で、私の名と同じ字のある寺だったから、それだけでした。
その後仕事になったこともあり、散々模写しました。
彼はその画風からエキセントリックで荒っぽい画家というイメージがありますが、その筆致は静謐で、ちょっと人と変わった性癖というか
趣味があるだけで、人間的には本当にまともな人だったにちがいないと、模写をしてつくづくそう思いました。
日本のSMの世界に、多大なる影響を与えた画家、伊藤晴雨。もちろん私も、大きな影響を受け、今でも好きな画家の一人です。
でも、なんというか、画家として彼のイメージの中から抜け出すのは、本当に大変でした。。。