日本画 : Japanese Pigments Paintings 2009

目覚めろ、野生! 玄武

wanitora
ガラパゴスの夢
2009年 絹本に岩絵の具 194×97cm


亀と蛇が絡んだ「玄武」という神獣は、爬虫類好きの私にはたまらないモチーフです。
麒麟は「キリン」から発想し描きましたが、「玄武」と「朱雀」は神獣から想を得て、それぞれモチーフ(実在の動物)を選び描きました。
蛇は以前、私が群馬県の薮塚にある爬虫類研究所にて、首に巻いて写真を撮らせてもらったニシキヘビのアルビノ、 亀は絶滅危惧種である、ガラパゴスゾウガメをモチーフに選びました。

アルビノも、ガラパゴスゾウガメも、人間が保護しなければその生命や種が危ういとされる生き物です。
絶滅に追い込んだのも人間であり、保護するなど、人間の思い上がりなのかもしれません。
私自身は何もできませんが、とにかくかわいいこの生き物たちをがんばって描こう!と描いているうちに亀さんがなんだか夢見るような表情になって来ました。
「か、かわいい〜」絵の〆切が迫り殺伐とした気分の中、自分で描いたこの亀さんに、何度癒されたことか…。
当初はタイトルを「玄武BOY」とかそのままつけようかと思っていたのですが、ふっと「ガラパゴスの夢」というタイトルが浮かび、決めました。

ただ、絶滅危惧種にのっかるのは描いていて自分でもどうかと思いましたが、それは亀とターザンとの信頼関係ということで。。。乗せてもらいました!
余談ですがこれを描いている時に、蛇の脱皮した皮を拾いました。ターザンのパンツの正面部分は、その皮の腹部分を見ながら描いたことは言うまでもありません。


wild wild wild wild wild wild



Admiration of Handsome Men - 美男礼賛

四季折々の花に囲まれた、当代東洋の美男画です。

wild wild wild wild wild wild