Ryoko Kimura Art Works

龍乗遊戯之絵巻 | Ryuu jou yuugu no emaki

国上寺本堂東側

東側の壁には、うねる龍の上で遊ぶ偉人たちを描いた。大股を開いて大はしゃぎする酒呑童子を弁慶が後ろで支えつつ楽しく遊ぶ。一方、年齢を重ねている良寛は泰然自若。武将である義経と謙信は、互いの強さを競うため刃を交えずにはいられない。偉人たちそれぞれの性格が垣間見えるように描いた。

中国の五行思想では龍(厳密には青龍)は東を意味し、中国風水では家の東に龍を飾ると運気が上がるとされており、国上寺の永遠の繁栄を祈りつつ描いた。また、弘法大師空海が長安で修業したのが「青龍寺(しょうりゅうじ)」であり、師匠である恵果阿闍梨(けいかあじゃり)は空海に会うなり、「お前を待つこと久し。自分の持っているものを全てお前に伝える」のようなお話をされたと伝えられていたそうだ。

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義経自作の大黒天を納める、本堂脇の「六角堂」の天井にも龍が描かれておりこの謂れは不明であるが、訪れた際はぜひ拝見なさって下さい。

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