Ryoko Kimura Art Works

桜花男体刺身盛り|Man’s body dish for Sashimi under the cherry blossom

Beayty of my Dish-私の男体盛り料理 First Appetizer

桜花男体刺身盛り|Man’s body dish for Sashimi under the cherry blossom

紙本着彩 Japanese pigments on paper  46×27 cm 2005

桜花男体刺身盛り

男体盛り料理フルコースの最初の一皿、前菜として和食である桜鯛の刺身を用意した。
暖かい人体に乗せるには一見不味そうに思われがちな刺身だが、実は少々暖めることで蛋白質が分解されアミノ酸に変化、旨味成分が増すのである。
捕獲して即、活〆した鯛の本当の旨さを引き出すには、一定の低温度(約4℃)で2日ほど熟成させると言われるが、男体皿ではさほどの日を要さなくても、 敷き詰めた大根のツマの下から伝わる絶妙な体温がアミノ酸への変化を促進させ、熟成を進めることが可能なのだ。いわゆる低温調理である。
さらに男体のほのかな体臭が魚の生臭さを打ち消し、まさに刺身の為の究極の皿と言えるだろう。
なお、男性の体は女性の体に比べて平坦であり、かつ体温が安定 (女性の体温は月経の関係で日によって変化)しているので、 女体盛りの女性よりも皿として優れていると言える。
絵画による扇情的な美食のフルコースを、今宵是非ご賞味いただきたい。