妖説太閤記 -淀君と秀吉- |Osaka Chateau -Yodo-gimi & Hideyoshi –
Eachライトボックス額|Stained glass panel, Lightbox fream
74 × 61.5 cm 2004
同名の山田風太郎の小説に想を得て作った作品です。風太郎先生の小説には10代後半からはまりまくり、「ものの見方」、視点という点で影響を受けました。
また、「淀君」は私の敬愛する北野恒富という大正期の画家が、好んで題材にとり上げた女性です。 彼の絵を見て本格的に日本画を始めようと決心したぐらい、私にとっては衝撃的でした。その時購入した展覧会カタログは、今も私のバイブルです。
小説家、画家、それぞれが描いた「淀君」。当時、風太郎先生が亡くなられたこともあって、山田風太郎と北野恒富に捧げる、内なるオマージュとしてこの作品を作りました。
さてこの『妖説太閤記』、妖説というだけあって、教科書や大河ドラマでみる秀吉像とはまったく違います。ここまで日本の歴史的ヒーローがケチョンケチョンに描かれた「太閤記」は無いと思いますが…「秀吉の、干しトウガラシのような○○が…(妖説太閤記)」さて、○○とはなんでしょう? 興味のある方は是非読んでみて下さい。
ちなみにバックのお城は大阪城です。この作品を制作した後、機会があって大阪城を訪れた時は、なかなか感慨深かったです。 隣りにある秀吉をまつった「豊国神社」にもお参りし、引いたおみくじが大吉だったので非常に嬉しかった思い出があります。